2021年 春の日、編集部からこの絵本企画のお話しをいただきました。
その瞬間から「うわーっ!こんな楽しいことを思いつくなんて!素敵!」とワクワクして、まだ出来ていない、この絵本がすっかり大好きになってしまいました。
夏の日、担当編集者さんと取材(ぬいぐるみを泥んこに汚し→洗い→干す)をご一緒しました。実際にぬいぐるみを洗ってみると、ぐんと物語の世界がまるで[本当のこと]のように思え自分も お話しの中に入って一部始終を見ているような気持ちになりました。
今思い出しても楽しすぎる想い出です。
そうして季節は巡り「たんくん」はその間に何度も、お洗濯に付き合ってくれました。
私がフラフラとぶれたり、失敗しても「たんくん」がそばにいてくれるから安心して絵の中で遊ばせてもらうことができました。
文の大川さんと初めて直接お会いしたのは、原画が仕上がった2022年の秋のころ。原画展のイベントのご相談をしたところ「何でもしますよ!」と快いお返事をいただきました。初めてお会いしたように感じなかったのは、おおらかな、はーちゃんのお母さんに重ねていたからかもしれません。絵本は声に出して読むと何倍も素敵だ!と改めて感じさせてもらった大川さんの心地よい歌うような文章を、何度も口ずさんでいたからかもしれません。
今回、この「わくわく」を形にするお仲間に、ご縁が繋がり入れてもらえたことが一番に幸せでした。そしてこの先は、読者の皆さんによって絵本がもっと豊かなものに育ってゆくことを想像すると、またこの上なく幸せです。
最後に、主人公の[はーちゃん]を描くにあたりモデルになっていただいた親愛なる、当時4歳の友達 [ひーちゃん]に心からの感謝の気持ちを贈ります。
Comentários