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雪の楽しみ

私は北海道の登別という街で大きくなりました。

北海道の中でも特別雪の多い土地ではないのですが、

雪で遊んだ思い出は沢山あって、それはどれも楽しくて、

不思議と悲しいほど寒かったり、冷たかった思い出はありません。

吹雪の中、保育園まで歩いた日の事をよく思い出します。


どんなに寒い吹雪の日でも、家に入ればストーブが燃えているから

悲しい気持ちに、ならなかったのかもしれません。

雪がくっ付いてコロンコロンになった手袋をストーブの前で乾かしたり、手袋に着いた雪の玉をストーブの上でジュッと溶かして遊んだり、そんな事までもが楽しかったのです。

家は石油ストーブでしたが、小学校は石炭のストーブでした。

ストーブ係の子が上手に火の調節をしていました、子供なのに、なかなかの技術者です。お昼過ぎに石炭をくべ過ぎると、帰りの会のころなのに、カンカンに燃えていることがあって、気の毒に係の子が先生に叱られていました。

ストーブのそばの席になった子は熱くてボーッとしてしまうのは宿命でした。

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